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アレルギー

『LPS(リポ多糖)』でアレルギー体質は根本的に改善できる!

 

従来のアレルギー療法と新たな療法(LPS療法)とは?

 

Ⅰ型アレルギーと言えば、別名『IgE依存型アレルギー』とも呼ばれているように、アレルギー反応物質のヒスタミンなどを産み生すIgE抗体を多量に放出するアレルギー疾患としても良く知られていると思います。原因となるアレルゲンは、花粉やダニの死がいなどの空気中の浮遊物質から、卵や小麦などの食物によるものまで非常に様々で、これが体内に取り込まれ抗原となり、肥満細胞に結合したIgEと反応することで、ヒスタミンなどが遊離され諸症状が引き起こされます。その代表が、【花粉症、気管支喘息、食物アレルギー、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー】等です。

 

これらのアレルギーを根治するための治療法は現在のところ無く薬物療法では抗ヒスタミン剤などの対処療法が主であり、栄養療法においてもアレルゲン除去食に切り替えたり、炎症を促進させるホルモンを産生するn-6系不飽和脂肪酸の摂取を控えるなどの対処法しか存在していませんでした。

 

しかし現在非常に注目されている療法に「LPS(小麦発酵抽出物)」を用いたものがあります。

LPSは東京大学名誉教授の水野傳一薬学博士によって開発された特許成分で、これを摂取し続けることでアレルギー体質を根本的に変えることが出来る画期的な治療法であると言われています。この療法は、約20年前にイギリスの医師によって提唱された、『衛生仮説(幼児期から家畜の大腸菌に接した環境で育つと、Th1(ヘルパーT細胞)が優勢の免疫系になって、アレルギーが発症しにくくなる説)』に起因しているもので、LPSに含まれる『細菌の表皮成分』が体内に取り込まれることで、アレルギーを発症しにくくなるという理論に基づくものものです。

 

以下では、アレルギーの発症のメカニズムから、LPSの詳細までをご紹介していきたいと思います。


アレルギーが起こるメカニズムとは?

 

LPSについてご紹介する前に、アレルギーの発症のメカニズムについて見て行きたいと思います。

 

<アレルギーが起こるメカニズム>
1)血液中で、免疫細胞であるT細胞から過剰に産生されたIgE抗体が、細菌などを貪食する肥満細胞に結合する。


2)花粉やダニ、カビなどのアレルゲンが体内に侵入すると、IgE抗体と結合する。

 

3)この刺激によって、肥満細胞から『ヒスタミン』や『ロイコトリエン』などの炎症性物質が大量に放出される。(ロイコトリエンはヒスタミンの約1,000倍も強い炎症性物質

 

4)上記の炎症物質によって、諸症状が引き起こされる(くしゃみ・鼻水、気管支喘息など)。

 

5)一度炎症が起きると、炎症が生じた部位の細胞膜から『アラキドン酸カスケード(=細胞膜のアラキドン酸が遊離して、プロスタグランジン・ロイコトリエンを合成する)』反応が亢進し、症状が悪化する。

 

LPSを継続摂取することで、アレルギー体質を改善できる!

 

先に挙げたような薬物や栄養療法においては、時間が経つと体外排出されてしまうため、再びアレルゲンが侵入すれば、同じ様にアレルギー反応が起きてしまいます。ここで重要なのは、『アレルゲン体質を改善するにはどうすれば良いか?』ということです。この答えとして『LPS』が非常に有効とされています。

 

<LPSとは?>
LPSとは『小麦発酵抽出物』のことで、成分としては糖脂質(リポ多糖)で構成されています。(リポ ポリ サッカライドの略(Lipo=脂質・Poly=多い・Saccharide=糖)。

小麦には元来、『パントエア菌』というグラム陰性菌が共生しており、発酵抽出物には細胞壁の外膜の構成成分であるリポ多糖が含まれています。これがマクロファージなどの免疫細胞を微量で活性化させる性質が報告されています。

 

<LPSのメカニズムとは?>

アレルギーを発症させない為には、『IgE抗体を減らすこと』が必要になります。LPSは、IgE抗体を生み出すTh2(ヘルパーT細胞2型)を相対的に減らし、Th1(ヘルパーT細胞1型)を増加させることで、アレルギーの発症を抑制します。

 
<LPSの作用機序>
◆アレルギー患者の方は、『Th2』に偏っているが、LPSを摂取し続けると『Th1』優勢になる。


免疫の司令官であるT細胞には、『細菌型(Th1)』と『IgE型(Th2)』の2種類が存在しています。アレルギー患者の方では、Th2が多く産生されBリンパ球に「IgE抗体」を作るよう指示してしまう為、アレルゲンと結合しアレルギー症状が発症します。Th1・Th2バランスは侵入した「異物の種類」によって、分化されるタイプが変化する性質がありますので(細菌=Th1に分化、花粉・ハウスダスト=Th2に分化)、ここにLPSという『細菌の表皮成分』を腸に入れると、免疫系は細菌が侵入したと認識して、細菌に対する免疫系(Th1)を強化していきます。このようにして徐々にTh1型が増えていき、Th2型が減っていきます。継続して摂取していくことで、徐々に割合が逆転します(2~4ヶ月程度)

 

◆LPSは一旦摂取を中止しても3週間程度は効果が持続するが、基本的には継続が必要。

 

一旦Th1が優勢になると、LPSの摂取を止めても、3週間くらいは効果が持続すると言われています。しかしその後放置すると、徐々に再びもとのバランスに戻っていってしまいます。アレルギーが発症しにくい状態に保つには、少量でも摂り続けることが必要です


最後に

 

またLPSの活性をさらに高める補助因子とされているものに、「乳酸菌」「ルテオリン」「ビタミンC」「リノレン酸」などがあります。それぞれの役割としては、免疫細胞の活性化、ヒスタミンの抑制、副腎皮質ホルモン(炎症を抑える)の合成、プロスタグランジンの抑制などの効果があり、複合的に摂取することで、高いアレルギー抑制効果が期待できるようです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC-%E5%86%B7-%E7%97%85%E6%B0%97-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%81-%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87-18656/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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