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爪水虫の治療は薬剤をラップで密封する『ODT療法』が効果的!

『酢』による水虫治療は、根拠が無い?

爪水虫(爪白癬)を治療するには、白癬菌の活動が抑えられる秋以降こそ根治に最適であると言われていますので、水虫に罹患している方は今の時期から対策を始めたいものです。

 

足水虫が悪化した状態であり、根治が非常に困難とされる『爪水虫』ですが、その罹患率は水虫患者の中でも約34%と高く、また国内患者約2.500万人のうち、爪水虫の患者は約1,200万人と言われていますので、非常に感染しやすく又治療しにくい病気である事がわかります。

 

水虫薬の歴史は古く、明治から戦前にかけて『澱華粉』という瓜の澱粉から作った薬品や、ヨードチンキなどが使われていたようですが、現在のような水虫の専用薬が開発されたのは昭和に入ってからになります。

 

戦後、物資が不足していた時代においては、薬品の代わりに『酢』が用いられ、現在でも年配の方などの間では酢による治療法が一番であると言われる方も多く見られます。

 

しかし現代医学の見解からすると、表面上の白癬菌は殺菌作用によって死滅するかもしれませんが、白癬菌は皮膚の内部まで潜んでおり、浸透性がないと完治は出来ないと言われています。

 

そして現在、最も主流で確実とされているのが『ラミシール(内服薬)』による療法です。しかし、この治療法にも問題があり、根治までには半年から1年という長期服用が必要となり、肝臓に負担が掛かる可能性があるとされています。

 

これに代わって、現在肝臓に負担を掛けることなく安全に治せる方法として多くの例で使用されているのが、塗布薬をラップなどで密閉して浸透性を高める療法(ODT療法)です。

 

下記では、ODT療法に関する説明と、水虫に罹っている場合、周囲の人に感染させない方法についてご説明したいと思います。

 

具体的な治療薬とは?

白癬菌が感染して、放置していても自然に治癒することは無いと言われるのは、菌が皮膚の角質層の深部まで潜り込み、白血球などの免疫細胞が到達できない組織にいるからです。

 

通常では、塗布薬を使用しても角質層深部に浸透しにくいため、効果がないとされている場合もありますが、ラップを使って患部を密封状態に保ち浸透性を高めることで、根気強く治療を継続すれば根治は可能とされている例もあります。

 

<ODT療法とは?>

ODT療法とは、Occlusive Dressing Technique(密封療法)の略で、抗真菌薬の軟膏(ラミシールなど)を上記のようにラップなどで密閉状態にして浸透させる療法のことを指します。より効果を高めるため、多くの場合では専用の爪ヤスリで爪を薄く削ってから塗る場合が多く見られます。

 

<具体的な手順について>

1)石鹸で足全体を優しくしっかり洗う。爪の生え際、皮膚との境目、指の間まで菌を洗い流すイメージで洗う。

2)タオルで水分を除き、十分に乾燥させる。

3)外用薬を爪全体と、皮膚との境界、生え際まで細かくたっぷりと塗り付ける。

4)指一本一本を巻ける程度にラップを切り、テープで固定する。

5)その状態で約30分~1時間程度放置する。

 

また、ODT療法の他にも、爪水虫用の外用薬がいくつかあります。

 

<その他の外用薬>

◆Dr.Gクリアネイル

Dr.Gクリアネイルは、有効成分トルナフタートが硬い爪組織の上から塗っても爪の内部へと染み込み、白癬菌を殺菌する働きがあると言われています。約2週間~3週間で症状に変化が現れ、4ヶ月~6ヶ月後には完治できる見込みがあるとされています。

 

【使用方法⇒】薄く削った爪に、クリアネイルを塗り、乾燥させます。

 

◆チモールリキッド

チモールリキッドは、シソ科ジャコウ草などに含まれる殺菌作用のあるチモールが含有されています。皮膚との境界に使用すると効果的であるようです。

 

【使用方法⇒】薬液を爪と皮膚との境界へ垂らして使用します。爪の裏側から浸透することで白癬菌に作用します。

 

水虫は24時間以内に洗えば感染しない!

白癬菌は非常に速いスピードで増殖し、また感染力も高いので、罹患している方は周囲に感染させないことも非常に重要です。

 

<白癬菌の生存条件>

◆温度が18度以上、湿度80%以上の環境で増殖する。

◆靴の中などで1年留まることが出来る。

◆70度以上の温度で死滅する(天日干しでは死滅しない)

 

<白癬菌の性質>

◇皮膚に付くと、成人であれば24時間をかけて角質層の深部まで潜る(24時間以内に洗い落とせば100%感染しないと言われている)

◇皮膚が傷ついていると、深部までの到達時間が短くなる(洗いすぎにより皮膚が傷つくと、12時間程度で到達すると言われている)

 

<感染の予防方法>

⇒石鹸で、白癬菌の付いた可能性のある部分を優しくしっかり洗う。

⇒運動を行い、新陳代謝を活発にする。

 

爪への白癬菌感染を根治させるには、塗布薬では約1年程度の治療期間を見込んでおかなければならないとされています。表面上は、治ったように見えても真菌は皮膚の深部に入り込み、暖かかくなった頃にまた再発しますので、非常に根気強く継続させることが重要です。

 

合わせて、周囲の人には出来るだけ感染させないよう、バスマットを別のものにするなど細やかな工夫も必要であると言われています。 

(photoby://pixabay.com/

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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