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拘縮改善・予防のリハビリと注意点!脊柱管狭窄症の治療法とリハビリ体操!

関節疾患からの回復には欠かせない拘縮改善・予防のリハビリで気を付けたい点、コツをまとめました。関節の可動域を広げ、高齢者の生活の質を向上させましょう。 

 

拘縮のリハビリで気を付けたいこと

既に拘縮がみられる場合、無理に動かすと腱を傷めるなどして逆効果になります。痛みを我慢するのは、リハビリの範囲を超えています。

 

特に高齢者が自力で関節の曲げ伸ばしができず、介護者が力を加えて関節を動かす場合には細心の注意をはらってください。

 

リハビリのコツ

◆温める

体が冷えていると血液の循環が悪く、筋肉もこわばりがちです。痛みも感じやすくなるので、リハビリ前に体を温めるのがお勧めです。

 

蒸しタオルや部分浴で患部のみ温めても良いですが、入浴後など全身が温まって血液の循環が良好な時が、リハビリに最適のタイミングです。

 

◆可能な範囲で最大限動かす

反動をつけず、ゆっくりと関節を限界まで動かすことが拘縮のリハビリには有効です。まずは、「ここまで」というところまで関節を動かしましょう。そこからさらに動かせそうなら、様子をみつつ可動域を広げます。どうしても動かせないなら、最大限動かしたところで数秒停止します。

 

◆定期的かつ小まめに行う

1日に1回、たっぷりリハビリを行うよりも、数分ずつ小分けにしたほうが、効果が上がります。排泄の際、食事前、入浴後などタイミングを決めると良いでしょう。

 

寝たきりの高齢者は、2時間に1回は体位変換とともに関節を動かすと、褥瘡予防にもなります。

 

リハビリは、目標を定めた方が継続の力になります。日常生活の中で、できるようになりたいことを具体的な目標にして、そのために必要なリハビリ計画を理学療法士に相談すると、モチベーションのアップにつながります。

 

高齢女性は要注意!変形性指関節症の治療方法

高齢女性に多い、変形性指関節症の治療方法をまとめました。

生活の自立を保つために欠かせない指先の機能を失わないよう、早期発見と積極的な治療が大切です。 

 

へバーデン結節

根本的な治療法がなく、対症療法と静養が中心です。

痛みに対しては、消炎鎮痛剤の投与、テーピングやマッサージが行われます。

痛みがひどい場合には、関節内にステロイド薬・局所麻酔薬を注入することもありますが、体への負担が大きいので、高齢者は慎重にする必要があります。

鍼灸・カイロプラクティックによる矯正といった、東洋医学からのアプローチも多く行われています。

  

ブシャール結節

痛みに対しては、テーピングなどで固定する保存療法、鎮痛消炎剤の投与、レーザー(温熱)治療などが行われます。

ブシャール結節の場合、痛みは年月とともに軽減することがほとんどです。

しかし、関節の変形度合いが強い傾向があり、第二関節の変形は日常動作への支障も大きいため、人工関節や関節固定の手術が施されるケースもあります。

手術によっても関節の可動域の改善が芳しくない人もいるため、手術に踏み切るかは熟慮しなくてはなりません。 

 

拇指CM関節症

親指の使い過ぎを避け、湿布や鎮痛剤を用いるのが基本的な治療です。

進行すると親指が開きにくくなり、関節の変形もひどくなるため、手術も選択肢の1つです。

従来の関節固定手術に加え、関節形成術という方法が最近は増えています。関節の機能を保ちやすく、効果も持続するといわれます。 

 

いずれの治療法も、高齢者の症状と体調を考慮に入れて、医師と相談する必要があります。

これらは40代以降の女性に多い疾患のため、ホルモンバランスや自律神経の乱れも深くかかわっていると考えられます。

生活全体の見直しが、回復のカギです。

 

高齢者の関節疾患治療

高齢者の関節疾患では、手術以外の治療法「保存療法」を用いる場合も珍しくありません。

保存療法のメリットとデメリットを挙げます。

治療方法を選択する際の参考にしてください。

 

保存療法とは

手術をせずに症状を緩和させる治療法を、保存療法といいます。

皮膚を切開せず、出血を伴わない治療法全般が保存療法に含まれます。

関節疾患で用いられる保存療法は、薬物療法・運動療法・装具療法・物理療法(マッサージ・指圧・温熱・温泉・寒冷・電気など)が主流です。

 

保存療法のメリット

保存療法を選択する理由はさまざまですが、高齢者ならではの事情もあります。

手術の際には、麻酔や抗生物質などの薬物を投与し、出血も伴います。

これらの負担に耐えうる体力がない高齢者では、手術を機に体調が低下することもあります。

保存療法なら、入院をせず、今までの生活を送りながら治療できます。

高齢者は抵抗力が弱いので、手術による感染症の恐れがないというのも、保存療法の大きなメリットです。

心疾患や腎臓・肝臓などに慢性的な疾患があり、大きな手術をできない人は、保存療法を選択せざるをえないケースも多いようです。

 

保存療法のデメリット

あくまでも「症状を緩和し、進行を遅らせる」のが保存療法です。

したがって、完治させるのは困難です。

進行は遅くても徐々に悪化したり、治療をやめた途端に悪化する可能性があります。

部位や症状によっては効果を感じにくい治療法もあり、改善の度合いは個人差が大きいでしょう。

  

手術と保存療法によって得られるメリット・デメリットを比較し、どちらが高齢者にとって負担が少なく、今後の生活の質が高まるかという視点で治療法を選んでください。

 

高齢者の関節痛に効く温熱療法!簡単ホットパックを使ってみよう

高齢者の関節痛を和らげる方法として、昔から用いられているのが温熱療法です。自宅でも簡単にできて、効果が高い温熱療法について説明します。

 

温熱療法とは

患部を温め、温度刺激によって痛みを緩和し、症状を改善させる療法です。

温泉の熱を利用した湯治は、最も古い温熱療法といえます。

熱源などから、温熱療法は次のように分類できます。

 

◆乾熱式:赤外線・光線治療・ホットパック・サウナ・湯たんぽ

◆湿熱式:温泉・ホットパック・気泡浴・蒸気浴・パラフィン浴

◆転換熱:マイクロ波・超音波 

 

ホットパック

温熱療法の中でも手軽で、高齢者の関節痛緩和によく用いられるのがホットパックです。

代表的なホットパックは、保温性が高いシリカゲルやベントナイトをパック状にしたものを加温して患部に当てる方法です。

20~25分ほど行うと、患部の毛細血管が拡張して血流が良くなり、炎症を起こして痛みの原因になるヒスタミンなどの物質を除去する効果があります。 

 

簡単ホットパック

タオルを濡らして軽く絞り、電子レンジで温めて蒸しタオルを作ります。

蒸しタオルをチャック付きの保存袋などに入れて水分が漏れないようにすれば、簡易ホットパックの完成です。

※保温性があまりないので、冷めたら再度加熱して使いましょう。 

 

注意

温熱療法は、炎症がひどい時などには、逆効果になる恐れもあります。医師の指導のもと、症状を悪化させないよう行ってください。

長時間熱を当てる場合は、低温やけどに注意しましょう。 

 

痛みの緩和と症状の改善が同時にできる温熱療法は、高齢者にリラックスをもたらすでしょう。積極的に取り入れたい療法です。

 

保存療法と手術…脊柱管狭窄症の症状で違う治療法について

脊柱管狭窄症は、その症状によって治療法が決まります。症状ごとの治療法をまとめました。 

 

基本は保存療法

大部分の脊柱管狭窄症では、手術をしない保存療法が選択されます。保存療法には、症状に応じた以下の種類があります。

 

◆薬物療法

症状のうち、痛みには消炎鎮痛剤が投与されます。

血流の悪化による歩行障害の改善にはプロスタグランジン製剤、しびれにはビタミンB12製剤が処方されます。

 

◆装具療法

腰を反らせると痛む脊柱管狭窄症の特徴から、やや前かがみの体勢で固定するためのコルセットが有効です。前かがみの姿勢を保ち、神経への刺激を減らすことで痛みやしびれの出現を抑えます。

 

◆神経ブロック注射

圧迫されている神経とその周囲に注射して炎症を抑え、痛みを感じないようにシャットアウトします。用いられる薬剤は、局所麻酔薬やステロイド薬です。

痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合に選択される治療法です。

  

手術

保存療法では効果が無く、激しい痛みや日常動作に支障がある場合には手術も行われます。排泄障害があるなら、手術の可能性が大きいでしょう。

最も多く行われているのが、椎弓切除術です。脊柱管を構成する椎弓を広範囲にわたって切除し、神経の圧迫を解消します。

脊椎の一部を切除して圧迫を解消する、除圧術もあります。

 

最近では、切開が小さくて済む内視鏡手術も行われるようになりました。術後の回復が早く、体力の消耗が最小限に抑えられるので、高齢者に向いています。

  

体力や免疫力の低下している高齢者には、ほとんどが保存療法による治療です。

自己判断で薬を飲むのは危険です。病院で、症状から最も適した治療法を受けてください。

 

高齢者にお勧め!脊柱管狭窄症のリハビリ体操

脊柱管狭窄症のリハビリでは、神経が通る脊柱管を広げることを目的に行います。筋力をつけて正しい姿勢を保ち、神経の圧迫を防ぐことも大切です。高齢者にもできる、簡単なリハビリ体操を紹介します。

 

◆腰椎の反りかえりを改善

仰向けに寝転び、両ひざを軽く曲げた状態で立てます。

足裏はしっかり床につけたまま、軽くお尻と腰を浮かせます。反動をつけず、ゆっくり持ち上げ、静かに下ろします。3~5回繰り返しましょう。 

 

◆背筋のこわばりを解消し、腰の反りを改善

壁の前に立ちます。かかとが壁から20cm前に位置するように立ち、足はそこから動かさないようにして壁に寄りかかりましょう。

自然に寄りかかると、腰と壁の間に隙間ができます。腹筋に力を入れ、腰の部分も壁に密着させます。 

 

◆背筋の柔軟性を高め、腰椎の傾きを軽減

仰向けに寝転んだ姿勢から、両手で膝を抱え込みます。膝を抱えながら胸の方へ持ち上げ、首を少し起こしてアゴと膝を近づけるようにします。横から見ると、卵のように丸まった姿勢です。

この時、足元に椅子を置きましょう。疲れたら寝転んだまま膝から下の部分を椅子にあずけます。

寝転んだまま膝から下を高く上げた状態は、ほどよい前かがみの姿勢に近く、神経が圧迫されません。

リハビリのためだけではなく、下肢にしびれや疲れ、だるさを感じたら、椅子や重ねた座布団に膝から下を載せてみてください。リラックスにも役立ちます。

  

痛みがあるからといって、全く動かないでいると、患部周辺の筋肉が弱まり、痛みが悪化することもあります。

痛みを取り除く薬物療法などと並行して、適度な体操を取り入れてください。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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