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脳血管性認知症に多い、ビンスワンガー型白質脳症~脳血管性認知症の最大要因!「多発性ラクナ梗塞」~

脳血管性認知症(vascular dementia:VD)は脳血管障害に関連して出現した認知症の総称です。その発症頻度はアルツハイマー型認知症に次いで多くなります。

 

脳血管性認知症の分類

1. 多発梗塞性認知症(large vesselの閉塞) 

2. 小血管病変による認知症(small vesselの閉塞) 

3. 低灌流性脳血管性認知症 

4. 脳出血性脳血管性認知症

 

ビンスワンガー病 

小血管病変による認知症(small vesselの閉塞)は、さらに「多発性ラクナ梗塞」と「Binswanger病(ビンスワンガー病:進行性皮質下血管性脳症)」に分けられます。

 

ビンスワンガー病の場合、脳血管性認知症としては比較的頻度が高く、その代表的なものの一つとして知られています。ビンスワンガー病は大脳白質が広く障害されることが特徴です。

 

この疾患は高血圧との関係が深く、病理学的には脳動脈の高度の硬化(太い動脈から実質内、特に白質内の小・細動脈に至る動脈硬化)を基盤とした広汎な白質病変が特徴的とされています。

 

主な症状と臨床所見は以下の通りです。

1) 50歳後半ごろに発症し、年々進行性である。 

2) 記銘・記憶障害、思考力の低下、人格変化、失見当識を示す。 

3) 仮性球麻痺や構語障害は良くみられるが失語症は示さない。 

4) 最終的には高度の認知症と仮性球麻痺症状を呈する。 

5) 高血圧と高度の動脈硬化はあるが進行麻痺とは異なり梅毒反応は陰性である。

 

以前は梅毒による神経症状である進行麻痺が症例的にも多くみられたため、進行麻痺との鑑別が重要事項でしたが、最近では進行麻痺の症例が少なくなったため、比較的上記症状を伴うものがビンスワンガー病であるという診断予測をしやすくなっているようです。

 

しかし血液検査による鑑別は未だに必須となっているようです。

 

 

脳血管性認知症に多い、多発梗塞性認知症         

認知症は大きく分けてアルツハイマー型認知症と脳血管型認知症に分類されます。

 

脳血管性認知症(vascular dementia:VD)は脳血管障害に関連して出現した認知症の総称です。

 

その発症頻度はアルツハイマー型認知症に次いで多く、様々な病型に分類されています。

 

脳血管性認知症として一般的によく知られているのは、ビンスワンガー病と多発性梗塞性認知症です。

 

多発性梗塞性認知症(multi-infarct dementia:MID)とビンスワンガー病の違いについては、未だに曖昧な点が多く、ビンスワンガー病の病変の軽いものが多発性梗塞性認知症とする考え方も存在しています。

 

多発性梗塞性認知症という診断名は好んで用いられているようですが、その定義はかなり曖昧であると言えるでしょう。

 

あえて定義するとしたら、臨床症状からはビンスワンガー病と区別できないが、病理学的には白質、基底核を中心とする多発性小梗塞を特徴とし、白質病変の紅斑なものは含めないものです。主な症状としては次のことが挙げられます。

 

1. 痴呆症状があり、脳血管性認知症の特徴を示す。

1) 思考力の低下、思考の遅さ、記憶・記銘の障害、精神的に不安定になりやすい。

2) 初期はまだら痴呆で人格は保たれる。多弁・多動・多幸状態は一般に示さない。

3) 痴呆は段階的に、あるいは徐々に進行する。

 

2. 構音障害、動作緩慢、筋固縮、小歩、すくみ足、不全片麻痺などを示す。

 

3. 高血圧所見や高血圧に伴う多臓器所見が見られることが多い。

 

これらの症状が、ビンスワンガー病との症状とほとんど差異が認められないため、ビンスワンガー病と多発梗塞性認知症はその白質病変の広がりの差に過ぎないのか、原因が根本的に違うのかの研究が行われていますが、未だこれと言うはっきりとした理論が見つからないのも現実のようです。

 

 

脳血管性認知症の最大要因!「多発性ラクナ梗塞」

 脳血管性認知症につながる脳血管障害で、最も多いのは脳梗塞です。その中でも多発性ラクナ梗塞が最大の原因になっています。

 

気付かないうちに…

多発性ラクナ梗塞とは、ごく軽微な脳梗塞が多発している状態です。

 

1つ2つの小さな梗塞では死に至ることもなく、ハッキリした症状もないので、本人も気づいていないケースがよくあります。「隠れ脳梗塞」とも呼ばれます。

 

しかし梗塞を起こした部分の脳組織は壊死し、脳機能は失われています。これらが積み重なって、次第に脳機能が低下していきます。

 

まだら認知症を起こしやすい

脳血管性認知症には、日や時間帯によって表れる症状、症状の重さが異なる「まだら認知症」と呼ばれる状態があります。

 

多発性ラクナ梗塞を起こしていると、脳内の血流にムラができ、その結果、まだら認知症の症状が表れやすくなります。

 

早期発見・早期治療

多発性ラクナ梗塞を起こしていても、問題なく日常生活を送っている人はたくさんいます。

 

しかし放置していると、徐々に脳の機能が低下して脳血管性認知症につながるばかりか、重大な脳梗塞や脳出血に至る可能性もあります。脳梗塞を起こした3分の2以上の人は、以前にラクナ梗塞があるそうです。

 

自覚症状が無いので自分で気づくのは難しいですが、手足がしびれる・つまずきやすい・言葉がスムーズに出ない・物忘れがひどい・めまい・頭痛といった症状があれば、1度検査を受けてみましょう。

 

日頃から生活習慣・食生活に気を付けるのも、多発性ラクナ梗塞を予防するのに役立ちます。

 

 

脳血管性認知症と脳血管性パーキンソニズムの関係 運動障害の症状を生む?!

脳血管性認知症のもともとの原因は脳疾患です。脳梗塞や脳出血など、何らかの脳の問題が脳血管性認知症を引き起こしています。

 

そして、同じように脳出血や脳梗塞から引き起こされる病気に脳血管性パーキンソニズムという病気もあります。脳血管性認知症の症状には脳血管性パーキンソニズムの症状もあるので、見てみましょう。

 

脳血管性パーキンソニズムが運動障害を生む

脳血管性パーキンソニズムで生まれる脳血管性認知症の症状は、主に運動障害と言われています。最もわかりやすいのは歩行についてで、歩幅が小さくなってなかなか歩きだせない方がいます。

 

脳血管性パーキンソニズムでは左右の足が開きがちで、つま先も開いています。この点が似た名前を持つパーキンソン病と違う点です。

 

ただ、脳血管認知症ではパーキンソン病的な加速歩行(歩き出すと止まらない)といった症状も出るので、鑑別には注意が必要とされています。

 

危険因子や原因を探して治療する

脳血管性パーキンソニズムか脳血管性認知症か、どちらの症状が強いのかはそれほど重要なポイントではありません。むしろ問題となるのは、脳の内部で脳血管が危険にさらされているという点です。

 

治療をするには認知症から引き起こされる感情障害や運動障害に対処するほかに、脳血管の問題を解決しなければいけません。脳梗塞なのか脳出血なのか、それともまた違った脳の障害なのかを調べて、障害の原因をなるべく取り除きます。

 

脳血管性認知症で出る運動障害は脳血管性パーキンソニズムの症状と共通する部分もあります。

 

脳血管性認知症では記憶力が著しく低下するよりも、脳血管性パーキンソニズム的な運動障害及び感情の爆発などが主な症状となっています。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-07掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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