妊娠・出産
妊婦さんの体調はどう変化する?~妊娠初期の症状と対処法~
妊娠初期は体調が大きく変化しやすく、さまざまな症状があらわれます。
これは、からだがお腹の中で赤ちゃんを育てやすいように、環境作りをしている証拠です。
妊娠初期にはどのような症状が出て、どのように対応していけば良いでしょうか?
妊娠初期の体調の変化、おもな原因は?
妊娠すると、プロゲステロンという黄体ホルモンが多く分泌されるようになります。
これは、妊娠を維持し、子宮の状態を調整したり乳腺の発達を促すほか、遺伝子の形成など、赤ちゃんを育てるための重要な役割を担っています。
このホルモンの分泌により、妊娠初期は体調が変化しやすくなります。
妊娠初期の代表的な変化、つわりの種類
・吐きづわり…吐き気、嘔吐、食べ物を受付けない、歯ブラシを口に入れられない
・食べづわり…食べていないと気分が悪い
・眠りづわり…常に眠い
・よだれづわり…よだれの分泌が増える
妊娠初期の身体的な変化
・基礎体温が高くなる
・熱っぽい・頭痛
・風邪のようなだるさ
・下痢・便秘
・寒気・悪寒
・のどがかわく
・腹痛(ちくちくする・お腹が張るなど)
妊娠初期の精神的な変化
・イライラ
・倦怠感
・うつ状態
・涙が止まらない
・離婚したいなど、極端な思考
妊娠初期の体調の変化、対処法は?
つわりなどの不調は苦しいものですが、妊娠4カ月には安定期に入るママが多く、一時的なものと割り切ってつきあうのが一番です。
大事なのは、家族や職場の人たちに理解してもらい、体調が悪いときには無理をせず休みながら乗り切ることです。
・重いものを持たない
買い出しや布団の上げ下ろしは、旦那さんに協力してもらいましょう。
・水仕事は控える
おふろ掃除などは避け、どうしてもの場合はあたたかくして手早くすませましょう。
・食べたい物を食べれるだけ
妊婦さんに良いとされる食事法もいろいろありますが、つわりの時期に無理しすぎないことです。体調が良いときに口に合うものを食べて下さい。
・仕事はほどほどに
長時間の立ち仕事は体に毒です。残業や休日出勤はできるだけ断る・デスクワークに変えてもらうなど、できる限り理解を得られるよう相談してみましょう。
妊娠初期にイライラするのは仕方がない
体調とともに、精神面でもイライラやうつ症状が出やすい時期です。
些細なことで旦那さんにやつあたりしたり、ちょっとしたことで「自分は母親失格ではないか?」と落ち込んだりしがちですが、これも全てつわりのせいだと開き直りましょう。
一喜一憂しないで気持ちを大きくもつことです。
旦那さんには、最初に「ホルモンの影響だからごめんね」と伝え、理解してもらうようにしましょう。
過ぎてみれば、良い思い出になっていくかと思います。
「これがつわりなんだな」と納得し、変化も楽しめるようになるといいですね。
(photo by 筆者)
著者: カラダノート編集部