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気になる病気・症状

カテーテルによる緑膿菌尿路感染症

尿路感染症は、尿道カテーテルで起こることがあります。

 

尿道カテーテルの留置

腹部の手術、あるいは麻酔や薬剤の影響で排尿が難しい場合、導尿(尿を出させる)や残尿量測定検査などのために、尿道にカテーテルをしばらくの間入れることがあります。それほど特殊なことではないのですが、これが原因で尿路感染症になるケースがあります。

 

緑膿菌の尿路感染

緑膿菌が尿路感染の原因菌になった場合、慢性化し、場合によって敗血症を起こす可能性があります。全身症状になることはまれですが、十分な注意が必要です。

 

緑膿菌はどこにでもいる菌ですので、カテーテルの留置時間が長くなると、リスクが高まります。また、緑膿菌だけでなく、「慢性複雑性尿路感染症」として、複数の菌が感染するケースもあります。

 

検査と診断

尿の沈渣(沈殿物があるか)で白血球が増加している場合には、尿路感染症を疑います。尿の細菌培養をして、尿1mlあたり105コロニー以上の菌が出たら、尿路感染症と診断されます。さらに検出された菌の薬剤感受性を確認し、どのような菌か、またどんな抗生物質が効果的かを検査します。

 

カテーテル留置はできるだけ短い期間に

カテーテル留置が原因となっている場合には、まずカテーテルを取り除くことから治療が始まります。また、カテーテルを閉鎖式の管理にし、おむつはできるだけ避けることが感染症回避につながります。カテーテル使用部位の周辺を清潔に保つことが何よりも予防になるので、導尿時には十分に消毒し、人を介した感染を起こさないようにすることが重要です。

 

尿失禁がある場合には、一定時間毎に自己排尿を誘導したり、ねたきりでもできるだけ自立排尿ができるように環境を整えることが大切です。

 

もともとの病気と尿路感染症

原因菌が緑膿菌だった場合には、もともとの病気に影響を受けることが多く、病気によっては使用できない薬剤もあるので、総合的な検査と診断が重要となります。

 

尿道カテーテルを留置するというのは、なんらかの病気があってのことですから、その病気の改善が先であり、並行してできる治療法がとられます。抗生物質も、緑膿菌には比較的強い抗菌剤が使用されるので、複合的な菌の感染の場合には、薬剤耐性の可能性を含めて慎重に治療薬を選ぶ必要があります。

 

抗生物質はできるだけ使用しない

こうした尿路感染症では、発熱や痛みが激しくなければ、抗生剤を使用しないことが推奨されています。これは、近年増えている薬剤耐性菌を回避するためです。しかし十分な経過観察は必要です。

 

65歳以上の高齢者の約30%に細菌尿があると言われており、一度感染すると、完治はむずかしいとされています。悪化すると腎機能が低下する可能性もあり、敗血症にしない予防が大切になります。

 

体力が低下している闘病期、術後などには、尿路感染症に十分注意しましょう。 

(Photo by://www.ashinari.com/)

著者: rosyさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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