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生活習慣病

心筋梗塞の重症度評価~重症度の判定に使うキリップ分類って?

 

冠疾患集中治療室(CCU)における急性心筋梗塞の死亡例では、死因の約70%程度がポンプ失調と心破裂(中核穿孔を含む)合併症によるものだと言われています。

 

心筋梗塞治療後の予後の改善はかなり見られていますが、一度壊死した心筋が元に戻るわけではありません。

退院後日常生活に何ら不便を感じない方もいれば、急に心不全を起こし、再入院される方もいて、なお死亡率は高い疾患といえます。

 

急性心筋梗塞の重症度判定のうちキリップ分類は古典的ではありますが、いまだに予後の推定には役立っています。

 

キリップ分類:急性心筋梗塞の重症度分類

Ⅰ型:心不全なし

(杯野にラ音を聴取せず)…死亡率6%

 

Ⅱ型:経度~中等度の左心不全

(全肺野の50%未満〈下肺野〉にラ音)…死亡率17%

 

Ⅲ型:重症左心不全(肺水腫)

(全肺野の50%以上にラ音)…死亡率38%

 

Ⅳ型:心原性ショック …死亡率81%

 

Ⅳ型:心原性ショックの定義

1. 収縮期血圧90mmHgミマン

2. 末梢循環不全の存在

*乏尿(20ml/時未満)

*意識障害

*末梢血管収縮(冷たく湿潤下皮膚、チアノーゼ)

除外:胸痛、副交感神経緊張(徐脈、低血圧症候群)、不整脈、薬物、循環血液量の減少などに伴う低血圧

 

キリップ分類は理学的所見で比較的簡単に判定が可能です。病型が上がるにつれて死亡率が高くなり、Ⅳ型(心原性ショック)の死亡率は81%とかなり高率です。

 

また死亡原因になりやすい急性心筋梗塞の合併症や後遺症としては次のようなものがあります。

 

1. ポンプ失調(心原性ショック・心不全)

2. 心破裂(自由壁破裂、心室中隔穿孔、乳頭筋断裂)

3. 不整脈

4. 梗塞後狭心症

5. 心膜炎

6. 左室血栓とそれに伴う塞栓症

 

合併症や後遺症により、発症後の死亡率は異なりますが、これらの症状にあくまでも細心の注意を払い、治療と経過観察が必要だとされています。

(Photo by://www.ashinari.com/)

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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