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介護・認知症

高齢者の骨折原因は転倒!転んでしまう原因って何?

 

高齢者の骨折は、加齢や粗しょう症などによる骨密度の低下に加え、転倒などの事故が加わったものがほとんどです。


高齢者の転倒の原因は身体的老化現象を背景に様々な成因が加わって起こるもので、複合的に理解されます。

老化現象や疾患に由来する内的要因だけではなく、照明や床面の段差など、環境に由来する外的要因に分けられます。

 

転倒要因


内的要因


1. 環境認知の障害
a. 白内障
b. 屈折異常
c. 眼鏡不適合
d. 緑内障
e. その他


2. 心因性
a. 空間恐怖
b. 再転倒不安


3. 身体的要因
a. 心血管系(不整脈、心拍出量低下など)
b. 神経系(パーキンソニズム、てんかん、小脳障害、認知症など)
c. 歩行運動系(疼痛、骨折・脱臼、ミオパチーなど)
d. 薬剤(鎮静剤、睡眠薬、血糖降下薬など)


外的要因


1. 照明不良

2. 不慣れな環境
3. 不慣れな場面での障害物
4. じゅうたんや床のでこぼこ
5. 不適切な履物
6. その他

 

かつて高齢者は転倒・転落によって認知症を生じると言われていましたが、それは誤解で、認知症は脳の病です。

起立二足歩行はヒトの大脳の発達により獲得された高次機能であり、その詳細は未だ不明の部分が多くあります。

 

アルツハイマー型認知症に代表される認知症では歩行のスキルが低下し、転倒しやすくなり、骨折を機に精神症状が進行し、悪化する例がまれではありません。今まで転倒や転落で認知症になると言われていたのは、おそらくこのような症例が多かったからだと思われます。

 

また、高次脳機能障害の集約された認知症は、転倒・骨折の重大な危険因子ともされています。認知症になることで転倒や転落も増えてしまいます。

 

転倒・転落、骨粗鬆症、骨折は密接に関連するため、臨床現場では一括して管理されるべきですが、転倒を恐れるあまり行動制限をかけてしまってはさらなる運動機能の低下を招くため、本末転倒だといえます。

 

しかしながら、リスク管理が病院や介護施設などに求められるあまり、骨折は入所施設の管理不行き届きのせいだと主張する家族もいます。しかし、それは誤りです。

施設側はあくまでもリスクの軽減を図り、要因の削減に努めますが、内的要因に関してはその方の問題となります。

入居者の家族と施設職員の間で、いつも意見の違いが問題となるのは、そういう認識の違いがあるからだとも言えるでしょう。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/09/30-382682.php?category=2)

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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