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薬剤耐性マイコプラズマ 薬が効かないのはなぜ?

 

 

◆なぜ薬剤耐性が起こるのか
長年医療の現場でマイコプラズマ肺炎に第一選択薬として使用されてきた抗生物質はマクロライド系と呼ばれる分類のお薬です。

近年そのお薬に耐性をもつ、つまり効果のないマイコプラズマが発生しています。

では、なぜ薬剤耐性が起こるのでしょうか。それは安易に抗生物質を出しすぎたことや以下のような不適切な抗生物質の使用法にあります。

 

①濃度が低すぎて効きにくい (病原菌が死滅する前に薬に慣れてしまう)

②しっかり菌が無くなる前に薬の使用をやめてしまう(ぶり返しの原因になる)

③長期間使用しすぎることで耐性菌が発生しやすくなる(長期間投与することで薬剤耐性を獲得する確率があがってしまう)

 

◆薬剤耐性のメカニズム

薬剤耐性菌はふつう突然変異により自然発生的に出現します。

マクロライド耐性菌に関しては23SrRNA遺伝子のdomainVにおける突然変異が原因です。

しかし、耐性菌が通常の菌と混在している状態で抗生物質が使用されると、通常の病原菌だけが殺され、薬剤耐性菌のみが残ってしまい、それが徐々に繁殖していくことにより薬の効かない状態になってしまうのです。

 

◆具体的な薬剤耐性機構

では病原菌はどのようにして薬剤に対する耐性を有するのでしょう。

 

薬剤分解・修復機構の獲得

病原体が抗生物質を効かなくさせる特別な酵素を作り出すことにより薬を無毒化します。

 

薬剤作用点の変更

病原体が自分の構造を変化させることにより、通常の病原体に合うように作られた薬が効かなくなる。これはウイルスでよく見られる機構です。

 

薬剤を細胞外への排出してしまう

薬剤排出トランスポーターというものにより、薬剤を細胞の外へ排出します。

細菌やがん細胞などの細胞からなる病原体によくみられる機構です。

マクロライド耐性菌もこちらに分類されます。

 

このように病原体は学習をしてさまざまな防御機構を獲得していく性質があります。

薬の乱用や自己判断で薬の使用をやめることにより病状を悪化させてしまうことになりかねません。

必ず医師や専門家のアドバイスを聞いて効果的な治療を受けてください。

 

 

 

※参考

Wikipedia「薬剤耐性」

<//ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%89%A4%E8%80%90%E6%80%A7%22>

 

(Photo by:[//www.irasutoya.com/2012/11/blog-post_7909.html])

著者: fuji-444さん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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